不動産取得税とは?
不動産取得税とは、土地や建物を購入・贈与・新築・増築したときに、一度だけ課される地方税です。 固定資産税とは違い、取得時に1回だけ支払う税金であり、都道府県から課税されます。

いつ・いくらかかるのか、わかりやすく解説
■ 不動産取得税がかかるケース
以下のような「取得」に該当する場合に課税されます。
土地や建物を購入したとき
建物を新築または増築したとき
不動産を贈与されたとき(相続は非課税)
■ 税額の計算方法
税額 = 固定資産税評価額 × 税率(通常4%)
ただし、住宅や住宅用土地には軽減措置があり、次のように変更されます。
【住宅(新築・中古含む)】→ 税率 3%
【住宅用土地】→ 特別控除が適用(計算式が複雑)
■ よくある軽減措置
購入した不動産が一定の条件を満たしている場合、以下の軽減が受けられます。
建物の評価額から一定額が控除される(例:新築住宅は1,200万円控除)
土地の取得価格に対して、税額が軽減される
認定長期優良住宅などの場合、さらに特例あり
注意:軽減措置を受けるには、原則として申告が必要です。忘れると全額課税されてしまうので要注意です。
■ いつ・どうやって納めるの?
取得後しばらくして(多くは3~6ヶ月後)、都道府県から「納税通知書」が届きます。
金融機関やコンビニ、または電子納付などで納税します。
期限までに納付しないと延滞金が発生する場合があります。
■ よくある質問
Q. 不動産取得税は毎年かかる?
→ いいえ。取得時の「一度きり」の課税です。
Q. 住宅ローン控除と併用できる?
→ はい。制度の趣旨が異なるため、併用可能です。
Q. 相続で取得した場合は?
→ 相続による取得は非課税です(贈与は課税対象)。
■ まとめ
不動産取得税は、不動産を取得した後に発生する「一度きり」の税金です。
ただし、住宅購入の場合は軽減措置が充実しており、正しく申請すれば大幅に減額されることも。
納税通知書が届いたら内容をよく確認し、必要があれば早めに軽減申請を行いましょう。